意味がなければ作ればいい
「ブルータワー」(石田衣良)を読み返している。
意味がなければ、自分でつくればいいのだ。
どれほど世界が不合理で混乱していても、
そこに意味をつくりだすのは人の心の動きだ。
主人公、瀬野周司は末期のがん患者。膠芽腫に侵されている。
その瀬野周司(セノシュー)が
次元の異なる世界に飛んでる中で放った言葉。
RAS(reticular activating system:ラス)
網様体賦活系(もようたいふかつけい)
脳科学の世界にはそんな言葉がある。
僕らは見たいものしか見ていない(意識上に上がってこない)
という考えである。
風邪をひくと、やたら診療所が目に付く。
自動車が欲しい時は、道路の自動車に目が行く。
脳は必要だと思われる情報だけをピックアップする。
世界をどう切り取るかは自分で決められる。